今年3月に読んだ本「明日の広告」
その中の「広告はラブレター」についてを明確に言及した
Blog。
引用:
「広告=ラブレター」というのは、特殊なルールを前提にしているのである。
それは「いいラブレターを届けて読まれればもてる」という前提だ。
しかし、今の消費市場はそんなものではない。
殆どの市場で調査すればわかるが、購入決定要因における「価格」の比重は高まっている。それはたとえればこういうことだ。
「A君はカッコいいし、ラブレターも素敵だけど、お金持ちでプレゼントくれるB君がいい」
それはあまりにも切なく、夢がないように思えるが、それが今の消費行動のルールである。つまり「明日の広告」は「ラブレターの腕を上げることがモテる」と
いうルールを前提にしして論じられている。だが、その前提が崩れているのだから、いくら広告業界で頑張っても限界がある。
さらにルールはどんどん変わっている。食品にメラミンとかトルエンとか入ってたりすると、とにかく消費者は安全なものを求める。差異化など言ってる場合ではない。こうなると話はもっとややこしい。
「A君はカッコよくて、B君はお金があるけど、やっぱりいつも丁寧に手を洗っているC君がいいな」
いや、それはあまりに唐突かもしれないが、そのくらい消費者の行動規範が変わっているのだ。そもそも、ここでは「モテる」という価値観がすっ飛んでいる。だが、そのくらい今の消費者はある意味切羽詰っているのだ。
残念ながら、それに最も気づいていないのが広告業界の一部の人たちである。
⇒ビジネスそのものへの言及。Aを誰にどのように訴求していくか、伝えていくかを観点にしたものが広告。ニーズをビジネスそのものに反映させていくのがマーケティング。もちろんそれをどのように伝えるか?も含まれる。ニーズの変化をなかば強引に戻させるのが広告。ニーズに応じてビジネスでの変化を提案するのがマーケティング。
簡単にいうとこういう事か。
この内容は、今後の自分自身を考える上で非常にタイムリーな内容。先日ある先輩と話をして、広告が好きなのか、マーケティングが好きなのか、をちょうど悩んでいた。明確な違いが分からないでいた。
が、明確になった。前職が面白かったのも、伝え方を考えるだけではなく、検索KWで「ニーズ」を発見し、それをWEB上ではあるが、クライアントのビジネス変革への提案ができた事だ。常々クライアントへ伝えていた。「検索KWはマーケティングデータです」と。オンラインマーケティングが好きだ。
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